増刊号 臨床化学実践マニュアル
II.日常検査における異常値への対応
2.蛋白質成分
(6)IV型コラーゲン
福村 幸仁
1
,
吉井 知恵子
1
,
小林 功
2
1群馬大学医学部付属病院検査部
2群馬大学医学部臨床検査医学
pp.79-81
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901493
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はじめに
人体を構成する蛋白質の30%を占めるといわれているコラーゲンは,線維として存在し,骨,軟骨,真皮,筋膜,腱,靱帯,血管壁,角膜,硝子体などの結合組織や,それらの豊富な臓器に多く存在することが知られている.コラーゲンは現在,アミノ酸配列の異なるポリペプチド鎖として20種類以上が見いだされ,分子種としても,I型からXII型まで報告されている1).主なコラーゲンの種類を表1に示す.
今回は,これらの多くのコラーゲンの中2,3)でも,最近,肝の線維化の指標として注目され,保健適用(350点)となったIV型コラーゲンについて解説する.
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