検査ファイル
EIAによる血清IV型コラーゲンの測定
長谷川 俊雄
1
,
黒田 満彦
2
1福井医科大学検査部
2福井医科大学臨床検査医学
pp.934
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901707
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慢性肝炎の進展につれて肝内の線維化が進行すると,肝類洞周囲に基底膜の増生がみられる.IV型コラーゲンはこの基底膜の主要な構成成分であることから,血中IV型コラーゲンが肝線維化のマーカーの1つとみられている.血清IV型コラーゲンの測定法として,これまでにRIAによる方法があったが1),近年,モノクローナル抗体を用いたEIAによる方法が開発された2).EIA法はRIA法のような取り扱い上の制約がないことから,一般の検査室でも日常検査として採用しうる利点がある.以下,EIA法による血清IV型コラーゲンの測定についての概略を述べる.
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