技術講座 血液
メトヘモグロビン測定法
渡辺 清明
1
,
新谷 松知子
1
1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
pp.125-128
発行日 1993年2月1日
Published Date 1993/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901398
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サマリー
メトヘモグロビンはヘモグロビンの中の鉄が酸化すると生じる.
通常は身体の中では,メトヘモグロビンができても還元酵素によってヘモグロビンに変換される.しかし,ある種の遺伝性の還元酵素の欠損や薬物の誤った服用,化学物質の暴露などによってメトヘモグロビンが血液中に増加する.メトヘモグロビンが増加すると,臨床的にはチアノーゼをみるようになる.
メトヘモグロビンの血液中の濃度を測定することにより,メトヘモグロビン血症を診断できる.
ここでは,メトヘモグロビン測定の原理,方法の実際,臨床応用について述べ,併せてメトヘモグロビン血症を認める疾患について概説した.
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