ノモグラム・22
メトヘモグロビンと一酸化炭素ヘモグロビンの簡易定量法
松村 義寛
1
1東女医大・生化学
pp.965
発行日 1971年10月15日
Published Date 1971/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907327
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解説 ヘモグロビン(Hb)の酸素と結合したもの(HbO2),メトヘモグロビン(Met-Hb),一酸化炭素と結合したもの(CO-Hb)はそれぞれ色調を異にしており,吸光度・波長曲線が異なっている.560nm,540nmでの吸光度の比をHüfnerの係数と呼んでいるが,上記のヘモグロビン誘導体はHüfnerの系数を異にするので,もしそのうちの2成分のみの混合物ならば,Hüfner係数を測定することで,両者の存在比が求められる.
血液試料を酸素を溶存する水で100-200倍にうすめると還元型HbはHbO2となるが,Met-HbやCO-HbはすみやかにはHbO2には変化しないので,Hüfner係数を求めることでHbO2に混在する割合が求められる.
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