検査ファイル
抗原提示細胞とリンパ球の活性化
青才 文江
1
,
矢野 明彦
1
1長崎大学医学部医動物学教室
pp.534-535
発行日 1992年6月1日
Published Date 1992/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901194
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[1]抗原提示細胞とは
抗原提示細胞(APC)は抗原を細胞内に取り込んでペプチドまで消化・分解したのち,自己の主要組織適合抗原分子(MHC)と結合した複合体を形成し,Tリンパ球に抗原提示する.ヘルパーT細胞の誘導・活性化には,MHCクラスⅡ分子が機能し,細胞障害性T細胞の誘導・活性化には,標的細胞のMHCクラスⅠ分子が使われる.抗原提示機能を有する細胞としては,マクロファージ,樹状細胞(皮膚表皮に存在するランゲルハンス細胞,リンパ系器官に存在するinterdigitating cell,非リンパ系器官の組織に存在する間質樹状細胞など)や,B細胞がある.
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