今月の主題 樹状細胞
総説
抗原提示の分子機構
稲葉 カヨ
1
,
稲葉 宗夫
2
Kayo INABA
1
,
Muneo INABA
2
1京都大学大学院生命科学研究科高次生命科学専攻体制統御学講座生体応答学分野
2関西医科大学病理学第一講座
キーワード:
樹状細胞
,
食作用
,
抗原提示
,
クロスプレゼンテーション
Keyword:
樹状細胞
,
食作用
,
抗原提示
,
クロスプレゼンテーション
pp.245-258
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101158
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
〔SUMMARY〕 抗原の提示には,抗原の捕捉,消化分解,生成された抗原ペプチドのMHCクラス分子への結合と細胞表面への輸送といった一連の過程が必要であり,外来性抗原と内在性抗原ではそのプロセッシング機構が異なることが知られる.しかし,外来性抗原も内在性抗原としてプロセッシングされうることが明らかになるなど,抗原提示機構の解析が進められている.またさらに,T細胞の活性化に至る諸過程に関与する分子群についての研究も進行している.〔臨床検査 47:245-258,2003〕
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.