増刊号 尿検査法
I.総論
2.尿からみた水・電解質と酸・塩基平衡
(4)酸・塩基平衡の調節
北岡 建樹
1
1望星病院
pp.21-23
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901053
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生体の血液pHは,正常では7.40±0.05の範囲に調節されている.われわれは毎日食事や飲料水などから酸あるいは塩基を取り入れ,また体内代謝により絶えず負荷がかけられている.しかしながら,どのような負荷があっても酸・塩基調節機構が正常であるかぎり,体内のpHは一定に保たれている.このことは体液量あるいは体液浸透圧の調節機構と同様に,生命の維持に必須の事項だからである.これは以下に述べる巧妙な調節機構が存在するためにほかならない.
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