ノモグラム・16
血液酸塩基調節
藤本 淳
1
1大阪府立成人病センター呼吸器機能科
pp.333
発行日 1971年4月15日
Published Date 1971/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917322
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生体の酸塩基調節状態を決定するためにはpHとPco2の2つの因子の測定を行なえばよい.実例をあげるとpH=7.26,Pco2=50mmHgの場合は,図上のそれぞれの点より垂線をたて交点を求めると,この点はCombined metabolicand respiratory acidosisであることがわかる.この際,体液調節より治療のコントロールをする場合には血清のCO2含量を知る必要があるが,この際にはこの交点よりCO2含量軸へ平行にたどってゆくとCO2含量23mEq/lとなる.注意としてCO2含量への線はCO2軸に垂直でなくカーブを描いていることである.なお経過を追って測定値を図上にプロットすると,代償過程を容易に理解することができる.
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