技術講座 生理
心エコー図検査による潜在性左室流出路狭窄の誘発
関根 綾子
1
1岐阜大学医学部附属病院検査部
pp.482-486
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209312
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Point
●左室流出路狭窄とは,安静時に30mmHg以上の左室流出路圧較差を認める病態である.
●安静時には左室流出路狭窄を認めず,負荷などで流出路狭窄が誘発される症例を潜在性左室流出路狭窄と言い,胸痛やめまい,意識消失発作などの原因となる.
●早期に潜在性左室流出路狭窄を検出し圧較差の軽減を図ることは臨床上重要であり,原因不明のめまいや一過性意識消失発作を認める症例では,ルーチンの心エコー図検査に加えて,積極的に負荷検査を行い誘発することが有用である.
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