特集 心エコー 何をどこまで評価できるか?
Ⅲ. 心エコーを活かして構造的心疾患を診断・治療する
左室流出路狭窄に対する治療 術前心エコー評価のポイントは?
根本 佳子
1,2
,
泉 佑樹
1
1榊原記念病院循環器内科
2東京医科大学病院循環器内科
キーワード:
LVOTO
,
閉塞性肥大型心筋症
,
SAM
,
異常筋束
,
大動脈弁下狭窄
,
僧帽弁副組織
Keyword:
LVOTO
,
閉塞性肥大型心筋症
,
SAM
,
異常筋束
,
大動脈弁下狭窄
,
僧帽弁副組織
pp.322-330
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200798
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POINT
・閉塞性肥大型心筋症のLVOTOの重要な成因は,中隔肥厚,SAM,異常筋束である.
・HCM患者の半数以上に心尖部〜中隔基部に付着する異常筋束を認める.
・侵襲的治療適応のあるHOCM患者で有意なMRを認めた際は,MRの成因評価のためTEEを考慮する.
・成人のLVOTOの原因疾患として,大動脈弁下狭窄,僧帽弁副組織があることを知る.
・LVOTOの診断はTTE,TEEで行う.
・LVOTOの成因評価にはTEEが有用である.
・構造異常の評価には心エコー検査の他,MRI,CTといったマルチモダリティでの評価が有用である.
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