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腹部超音波検診判定マニュアル改訂版(2021年)—どこがどう変わったか?
平井 都始子
1
1奈良県西和医療センター
pp.412-415
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209289
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はじめに
「腹部超音波検診判定マニュアル」(以下,マニュアル)は,2014年に日本消化器がん検診学会,日本超音波医学会,日本人間ドック学会の3学会共通で発表された1).このマニュアルは,腹部超音波検診の質的向上と均質化を目的とした「実施基準」と,検査結果の共通化を諮り,精度評価や有効性評価を行うことを目指した「カテゴリーおよび判定区分」からなり,5年を目途に改訂が予定されていた.
2021年6月,3学会のマニュアルの改訂に関するワーキンググループと,日本超音波検査学会,日本総合健診医学会,日本がん検診・診断学会がオブザーバー学会として参加し,アンケート調査や全国集計結果を踏まえ,各学会のガイドラインなども参考に,より使いやすいマニュアルを目指して改訂された「腹部超音波検診判定マニュアル改訂版(2021年)」が,日本消化器がん検診学会のウェブサイトで公開された.その後,参考画像を含めて日本消化器がん検診学会誌2022年1月号に掲載2)され,現在は3学会のウェブサイトで公開されている.本稿では,この改訂版の主な改訂のポイントについて解説する.
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