増大号 POCUSの決め手。 早く、正確な診断のために
3章 領域ごとの基本走査法
肺・気道領域
関谷 充晃
1
1埼玉県済生会川口総合病院呼吸器内科
キーワード:
肺エコー
,
Aライン
,
Bライン
Keyword:
肺エコー
,
Aライン
,
Bライン
pp.234-241
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209264
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胸部の基本走査法
●呼吸器領域における超音波の特徴
肺は豊富な空気を含み,肋骨や椎体などからなる骨性胸郭に囲まれている.超音波の特性として,プローブ(探触子)と標的病変との間に空気や骨が存在すると病変自体の実像を描出できないことから,肺エコーが全ての呼吸器疾患に応用できるわけではない.また,肺エコーでは,さまざまなアーチファクト(虚像)が生じる.通常,超音波診断においては弱点となり得るアーチファクトを診断のために利用するのが肺エコーの特徴である.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年3月31日まで)。
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