連載 やなさん。NY留学記・4
AI Pathologyラボに所属する!
柳田 絵美衣
pp.75
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209222
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現在,柳田は“Oncology(腫瘍領域)専門病院 世界ランキング2023”で世界第2位に選出された医療施設のAI pathologyラボで働いている! AI pathologyとは,Artificial Intelligence(人工知能)と病理検査・病理診断の融合である.日本でも数年前から厚生労働省が保健医療分野におけるAI活用推進に着手しており,医療分野にAIを応用した研究・開発が進み始めている.これからドンドン進歩していく分野だ.分かりやすい例だと,“レントゲンやCTの画像から,どこに異常所見があるか? その所見から何の病気が疑われるか? をAIが判断して答えを出す”といったものだ.これに似たことが病理検査・病理診断にも応用できるが,実際は病理標本画像では症例や臓器などが多彩すぎることや,染色により“色”があることなどで,結構難しい.病理標本画像から細胞の核の大きさを計測したり,細胞数を数えたりする市販の画像解析ソフトウエアもあるが,それらもAI Pathologyの1つといえよう.
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