技術講座 その他
臨床検査試薬性能評価に必要な統計手法—回帰と相関
山西 八郎
1
1天理医療大学臨床検査学科
pp.114-121
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208895
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Point
●通常の最小二乗法による回帰法では,x軸に配置した測定法の誤差は回帰式に反映されません.
●測定誤差を無視できない日常検査法間の回帰分析に最小二乗法による回帰式を適用することは妥当ではありません.
●試薬性能評価を目的とする場合は,標準主軸回帰法により実用的かつ適切な回帰式が得られます.
●極端な飛び外れ値が存在すると,相関係数の絶対値は見かけ上大きく算出されます.一方,xとyの平均値付近のデータを追加しても,相関係数はほとんど変化しません.
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