Japanese
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セミナー 臨床医のための生物統計学抄説・8
相関と回帰
Correlation and Regression
樋之津 史郎
1
,
大橋 靖雄
2
Shiro Hinotsu
1
,
Yasuo Ohashi
2
1東京大学医学部薬剤疫学教室
2東京大学医学部 健康科学.看護学科 疫学・生物統計学教室
1Pharmacoepidemiology, Fuculty of Medicine, University of Tokyo
2Department of Epidemiology and Biostatistics, School of Health Science and Nursing, Faculty of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
相関係数
,
回帰分析
,
関数関係解析
Keyword:
相関係数
,
回帰分析
,
関数関係解析
pp.629-637
発行日 1997年8月20日
Published Date 1997/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902123
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はじめに
今回は,最初から数式が出てきてしまうが,ほんの少しだけ我慢して中学校の数学程度の簡単な連立方程式を思い出していただきたい。測定されるxとyの間に
y=ax+bの関係があるとする。測定されたxとyの組が2組あったとき(xもyも同じ値ではないとする),連立方程式を解いてaとbを求めることができる。例えば,x=1のときy=3, x=2のときy=7であったとする。つまり, 3=a+b 7=2a+bという結果が得られたとする。解法はいくつかあるが,たとえば下式から上式を引くと4=aが導かれ,それを上式に代入すると3=4+bよりb=−1が導かれる。この連立方程式を解くことは,X軸とy軸によって表わされる平面上のX=1,y=3という点とx=2, y=7という点を通る直線の傾きaと切片(x=0のときのyの値)bを求めることと同じである。
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