書評
検査値と画像データから読み解く 薬効・副作用評価マニュアル
石澤 啓介
1,2
1徳島大・臨床薬理学
2徳島大病院薬剤部
pp.83
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208884
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病棟で輝く薬剤師になるための必携マニュアル本
薬剤師が患者の薬物療法にかかわるには,客観的指標に基づいた薬の治療効果や副作用を評価する必要がある.特に,病棟においてチーム医療の一員として薬剤業務に従事する際は,臨床検査値や画像データを読み解くスキルが求められる.本書を白衣のポケットに忍ばせておけば,臨床検査・画像検査を活用した薬効・副作用の評価の心強い味方になるはず.現在あるいはこれから病棟で活躍する薬剤師にとって,頼りがいのある一冊となるに違いない.
本書は,前半は薬効別に分類した代表的な薬の治療効果と副作用の評価について,必要な臨床所見や客観的データを含む種々の確認項目が簡潔にまとめられている.また,薬剤選択のチェックポイントを図表化し,治療開始から評価・介入に至る一連の流れがフローチャートで示されていることで,実践的かつわかりやすい内容となっている.さらに薬剤管理指導記録の記載のポイントに関しても解説しており,病棟で薬剤管理指導を行う際の記録作成の参考となるマニュアルである.
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