書評
「—検査値と画像データから読み解く—薬効・副作用評価マニュアル」—吉村知哲,岩本卓也【編】
池田 龍二
1
1宮崎大学病院薬剤部
pp.1294
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416202231
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くすりの専門家である薬剤師は,医薬品に関する医療安全を担保しながら薬の治療効果および副作用を適切に評価し治療継続につなげる役割がある。そのためには,薬の治療効果および副作用を正しく評価し,的確に対処することが求められる。しかしながら,悪性新生物,虚血性心疾患,糖尿病,精神疾患など疾患が多岐にわたり,科学の進歩で薬物療法も多様化・複雑化する中で,薬の治療効果や副作用を臨床検査値や画像データと関連させ適切に評価することは容易なことではない。
本書は,「薬の治療効果と副作用の評価項目」と「臨床検査・画像検査の評価ポイント」の2部構成となっており,医薬品を評価する上で必要な臨床検査値や画像検査を医薬品の有効性と安全性の観点から関連付けてわかりやすく解説している。
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