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今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値
抗炎症薬の薬理作用と検査値への影響
Pharmacology of anti-inflammatory drugs and impact on clinical laboratory data
岡田 直人
1
,
石澤 啓介
1,2
1徳島大学病院薬剤部
2徳島大学大学院医歯薬学研究部臨床薬理学分野
キーワード:
ステロイド
,
非ステロイド性抗炎症薬
,
NSAIDs
,
グルココルチコイド作用
,
GC作用
,
シクロオキシゲナーゼ
,
COX
Keyword:
ステロイド
,
非ステロイド性抗炎症薬
,
NSAIDs
,
グルココルチコイド作用
,
GC作用
,
シクロオキシゲナーゼ
,
COX
pp.68-74
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201857
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Point
●ステロイドは細胞質内に存在するグルココルチコイド受容体(GR)と結合し,ゲノム的・非ゲノム的作用により,炎症性サイトカインなどの遺伝子発現を調節する.
●ステロイド-GR複合体はさまざまな遺伝子発現を調節するため,生体内では多彩な薬理作用を示す一方で,種々の検査値へも影響を与える.
●非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は,シクロオキシゲナーゼ(COX)の非選択的阻害によりプロスタグランジン類の合成を阻害することで抗炎症作用を示すが,胃粘膜障害や急性腎障害などの副作用を生じる.
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