病気のはなし
乳癌
武井 寛幸
1
1日本医科大学付属病院乳腺科
pp.4-11
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208579
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Point
●乳癌の主たる病因はエストロゲンである.妊娠,出産,授乳は乳癌発症リスクを低下させる.
●自覚症状のない早期発見にマンモグラフィ,超音波検査が重要である.
●病理診断による確定診断と画像による腫瘍径(T),リンパ節転移(N),遠隔転移(M)から病期診断を行う.
●治療は局所療法(手術および放射線療法)と全身薬物療法からなり,病期とER,PgR,HER2,Ki67によるサブタイプに基づいて決定する.
●手術は乳房部分切除術と乳房全切除術に分類され,薬物療法は内分泌療法,化学療法,分子標的療法からなる.
●Luminal Aタイプの乳癌の予後は非常に良好である.
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