疾患と検査値の推移
先天性血液凝固異常症—第Ⅹ因子欠乏症を中心に
金子 誠
1
1三井記念病院臨床検査部
pp.1172-1180
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208511
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Point
●まれな凝固異常症(RCDs)は,月経過多,術後出血が多いなど軽症の出血性疾患などが疑われたら,まれではあるが考慮する.
●民族的背景や近親婚などの素因の確認を行い,二次性疾患による凝固異常症をしっかり否定する.
●各凝固因子の出血に関する凝固因子活性の閾値はそれぞれ異なる.異常を検出するためには,試薬の閾値に対する感度や,抗原/活性値など検査法の特徴を熟知しておき,うまく使い分ける.
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