技術講座 病理・生理
—step up編—乳癌サブタイプと乳癌病理および乳腺エコーとの関係性
山口 倫
1,2
,
三原 勇太郎
2
,
平井 良武
3
,
山口 美樹
4
,
田中 眞紀
4
,
矢野 博久
2
1久留米大学医学部附属医療センター病理診断科・臨床検査室
2久留米大学医学部病理学講座
3久留米総合病院臨床検査科診療部
4久留米総合病院外科
pp.48-54
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208233
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Point
●臨床の現場で,乳癌は網羅的遺伝子解析によるサブタイプに基づいた個別化治療が進んでいます.
●サブタイプとは,主にホルモン受容体であるエストロゲン受容体(ER)陽性(Luminal)乳癌,HER2陽性乳癌,ER陰性・PgR陰性・HER2陰性のトリプルネガティブ(TN)乳癌です.
●治療(サブタイプ)と組織型および画像診断は別々と考えられていましたが,近年これらの関係性が判明してきています.
●多くの腫瘍の形状は生物学的特性であるサブタイプで規定されており,超音波画像にも反映されます.
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