トピックス
エンドセリン受容体のサブタイプ
高柳 涼一
1
1九州大学医学部第三内科
pp.1524-1526
発行日 1990年11月1日
Published Date 1990/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900445
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1980年,Furchgottらによる内皮由来血管弛緩因子(EDRF)の発見以後,1982年,1985年には内皮由来血管収縮因子(EDCF)の報告により,血管収縮調節における血管内皮の重要性が認識され,この領域の研究の飛躍的進歩をもたらした.1988年,柳沢ら1)はブタ大動脈内皮細胞培養上清から,強力な血管収縮ペプチドの単離,構造決定に成功し,エンドセリン(endothelin;ET)と命名した.
ETは既知の血管収縮物質の中で最も強い活性と昇圧作用を示すため,血圧調節や,クモ膜下出血後脳梗塞,心筋梗塞,急性腎不全,気管支喘息など種々の病態との関連が注目され,現時点でも精力的な臨床的・基礎的研究が進行中である.
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