Laboratory Practice 〈管理〉
内視鏡の感染管理
西 功
1
1大阪大学医学部附属病院臨床検査部/感染制御部
pp.530-533
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207998
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はじめに
内視鏡は胃,大腸,肺などに発症した病変の診断に不可欠な医療機器であり,近年は内視鏡的ポリープ切除術(polypectomy)や内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection:EMR)などの低侵襲治療にも,幅広く利用されている.使用後の内視鏡は自動洗浄装置を用いた洗浄消毒が行われるが,内視鏡を介した感染事故の報告があり,高度化した内視鏡診療を安全に実施するための体制の確立が求められている.
大阪大学医学部附属病院(以下,当院)では2008年より,臨床検査部感染微生物検査室が,内視鏡センターで保管されている内視鏡の塗抹検鏡・培養検査による清浄度調査を月1回定期的に実施し,内視鏡の感染管理を行っている.
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