技術講座 生化学
—step up編—血漿蛋白異常の読み方—わが国のアミロイドーシス病型と診断法
矢﨑 正英
1,2
1信州大学バイオメディカル研究所ニューロヘルスイノベーション部門
2信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻
pp.506-511
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207990
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Point
●全身性アミロイドーシスの多くが,血清蛋白を前駆蛋白としており,遺伝子変異,蛋白量増加,代謝異常などの要因が加わり,アミロイド線維となり沈着する.
●アミロイド病型診断(病型鑑別)の第一歩は免疫染色である.しかしながら,抗原−抗体の反応性の問題で偽陰性になる場合もあり注意が必要である.
●免疫染色陰性例に関しては,沈着アミロイド蛋白を抽出してどの蛋白質に由来するか同定する必要がある.
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