技術講座 血液
自動血球計数器のスキャッタグラムの活用
安藤 秀実
1
1日本大学病院臨床検査部
pp.417-424
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207962
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Point
●自動血球計数器は血球数算定(CBC)や白血球(WBC)5分画データから異常フラグを表示するが,異常細胞が認められる症例で異常フラグを表示しないケースも多々ある.
●急性骨髄性白血病では,WBC数の減少や増加,貧血,血小板減少などのCBCデータの異常から血液腫瘍性の異常を判断できることが多いが,慢性骨髄性白血病やリンパ性白血病/リンパ腫ではCBCデータの異常がないか少ないケースもある.
●WBC分画の依頼のない検体でも,WBCヒストグラムの確認で血液腫瘍が発見されるケースもある.
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