Laboratory Practice 〈その他〉
臨床検査技師から見たカンボジアの現実と支援の必要性—JICA青年海外協力隊の経験を通じて
遠藤 瑞奈
1
1富士フイルム株式会社メディカルシステム事業部IVDイノベーション部
pp.1367-1369
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207435
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はじめに
私は,千葉県の総合病院で8年間検査科に所属し,輸血・免疫検査を担当していました.認定輸血検査技師の資格取得後,「日本で学んだことを発展途上国の人たちに伝え,医療技術の向上に貢献したい」という学生の頃からの想いから,JICA(Japan International Cooperation Agency)の青年海外協力隊に応募し,カンボジアで2011年より2年間活動しました.まず,2011年3月末から1カ月間は現地で語学研修,その後1年4カ月間は,首都プノンペンからバスで7時間のところにあるクラチェ州立病院に,残りの7カ月間は,首都にある国立結核センター,国立輸血センターに派遣されました.
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