増刊号 現場で“パッ”と使える 免疫染色クイックガイド
4章 ポイント解説 免疫染色の原理
自動染色装置
柳田 絵美衣
1,2
1慶應義塾大学医学部病理学教室
2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット
pp.1093-1097
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207357
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
国内で使用されている自動染色装置 徹底解剖
■自動染色装置の比較
近年,患者の遺伝子や蛋白を調べ,患者に応じた治療方法を選択する個別化医療が進展し,特定の標的分子の発現を前提とした分子標的治療薬が開発され,治療薬の選択に用いられる診断薬などの重要性が認識されるようになっている.
個別化医療のなかでも,疾患などに関連するバイオマーカーを利用し,医薬品の投与対象患者を特定する目的で使用される体外診断用医薬品を“コンパニオン診断薬”と呼ぶ.コンパニオン診断薬の性能は,医薬品の有効性および安全性に直結するため,コンパニオン診断薬には高い精度管理が求められている.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.