増刊号 現場で“パッ”と使える 免疫染色クイックガイド
1章 こんなときどうする? 免疫染色の“困った”を解決
困った⑤ 切片の剝離が激しい
薄切に問題がある
山田 寛
1
1慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット
pp.982-985
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207332
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薄切時のメス傷
■原理・原因
パラフィンブロック薄切時,組織に石灰化や縫合糸などが含まれていると,ミクロトーム刃に傷が入る.そのまま薄切を続けた場合,薄切切片にメス傷が入る(図1).その切片をそのまま免疫染色に利用すると,脱パラフィン工程時や熱賦活,酵素処理などの前処理段階や染色時に,メス傷の部分から切片がめくれ剝がれてくる.
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