小皮切にこだわらないLLIFの意義

Clinical Importance of Lateral Lumbar Interbody Fusion（LLIF）：LLIF is not Insisted on Minimally Invasive Approach

椎体間固定術

　椎体間固定術は，1930年代に経腹膜や後腹膜アプローチの前方固定術（anterior lumbar interbody fusion：ALIF）の報告^4,8）に始まり，その後1950年代に後方アプローチの固定術（posterior lumbar interbody fusion：PLIF）が報告^5）され，1980代に入り後方からの経椎間孔アプローチ（transforaminal lumbar interbody fusion：TLIF）も報告^7）された．椎弓根スクリュー^16）やカーボンケージ^2,3）といったインストゥルメンテーション材料やシステムの進歩とともに，さまざまな腰椎疾患に応用可能なPLIF/TLIFは長く腰椎椎体間固定の主流となっている．

　側方アプローチのlateral lumbar interbody fusion（LLIF）は2000年代に入って報告^12,15）され，わが国における臨床使用は2013年から可能となり，現在国内で実施可能なシステムはNuVasive社のXLIF^®とMedtronic社のOLIF25^®となっている．