連載 生理検査のアーチファクト・17
—神経伝導検査②—皮膚温の影響
伊藤 栄祐
1
1旭川医科大学病院臨床検査・輸血部
pp.894-896
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207302
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こんなアーチファクトを知っていますか?
図1は,同一健常被検者の手首において正中神経を刺激し,第2指から電位を導出した感覚神経伝導検査の結果である.これらはある1点を除き,全て同じ条件で記録した感覚神経活動電位(sensory nerve action potential:SNAP)の波形であるが,波形①〜③は,見た目にも明らかに形状が異なっており,表1に示す各波形から求めた計測値でも差を認めている.電極位置,電極間距離,フィルター設定および刺激条件などは同じなのに,どうしてこのような変化が起こるのだろうか?
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