FOCUS
発作性夜間ヘモグロビン尿症における尿中ヘモジデリン顆粒測定の有用性
植田 康敬
1
,
堀田 真希
2
1大阪大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学
2大阪大学医学部附属病院医療技術部検査部門
pp.104-108
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207053
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はじめに
尿中に出現するヘモジデリン顆粒は血管内溶血を反映する検査として,簡便かつ経済的に検査可能である.血管内溶血をきたす代表的疾患として自己免疫性溶血性貧血(autoimmune hemolytic anemia:AIHA)が知られているが,稀少疾患である発作性夜間ヘモグロビン尿症(paroxysmal nocturnal hemoglobinuria:PNH)においても尿中にヘモジデリン顆粒が多数検出される.本稿ではPNHの病態について解説し,尿中ヘモジデリン顆粒測定における診断時,また治療開始後の有用性について述べる.
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