増刊号 一般検査ベーシックマスター
第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques
Situation 3—結果と報告
髄液検査
—こんな症例と遭遇したとき,あなたならどうする?—計算盤内で細菌を認めた場合
金城 和美
1
1琉球大学医学部附属病院検査・輸血部
pp.408-411
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206810
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Quality Controlのために
計算盤内に細菌を認めた場合(図1),もっとも考えられる病態は細菌性髄膜炎である.細菌性髄膜炎は緊急対応を要する疾患として位置づけられており,早期の診断と適切な抗菌薬治療は患者の転帰に大きく影響する.また,髄液細胞は採取後の変性が著しいため,採取後1時間以内には細胞検査を実施しなければならない1).担当技師は細菌性髄膜炎の可能性が認められた時点で,迷わず,臨床への第一報の報告を行い,次の検査へと速やかに進めることが重要である.
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