増刊号 一般検査ベーシックマスター
第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques
Situation 3—結果と報告
精液検査
—こんな症例と遭遇したとき,あなたならどうする?—精液中に精子がまったく認められない場合
三橋 太
1
1日本医科大学付属病院臨床検査部
pp.420-421
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206813
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Quality Controlのために
精液検査は,体外に排出(射精)された精液により主に造精機能を推定するものであり,精液量,精子濃度,運動率,精子正常形態率,白血球数などを測定する.その基準値は表1に示すとおりであり,精子濃度の基準値は15×106/mL以上とされている1).しかし,無精子症や乏精子症では鏡検時に精子がまったく認められない場合があり,適切な再検査が必要となってくる.精子濃度に影響を与える要因は,禁欲期間など採取時に関連するものと混和などの検査時に関連するものがあり,双方を考慮することが重要である.
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