ワンポイントアドバイス
術中迅速組織診断標本を作製する際の最良の固定液
芹澤 昭彦
1
1東海大学医学部付属病院病理検査技術科
pp.1280-1283
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206699
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はじめに
現在,病理検査における凍結切片を用いた術中迅速診断は,手術方針や患者の術後の予後を決めるうえで大きな役割を果たしており,病理検査室を有する多くの施設で実施されている.しかし,術中迅速診断における凍結標本作製法は,各施設で凍結方法や固定液などが異なっており,標準化や統一化はなされていない.固定液の違いは,形態の保持だけに限らず,その後の染色性に差が生じるため,その選択と使用はとても重要である.本稿では,いくつかの固定液1)における染色性の違いについて述べる.参考にしていただければ幸いである.
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