臨床検査の問題点・98
脳の迅速標本作製
三方 淳男
1
,
田原 澄江
3
,
宇佐美 一彪
2
1慶大病理学
2中央鉄道病院中央検査部
3群馬大学医学部第1病理学教室
pp.38-44
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914637
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術中迅速標本作製の中で,材料が小さく硬さもいろいろな脳の生検材料が最も難しい.脳外科からオーダーされることが最も多く,腫瘍が良性か悪性かの判断に重要な役割りを果たす.標本作製にはクリオスタット法のほかに最近,圧挫標本が注目されている(カットは脳腫瘍(星細胞腫Grade2)の迅速凍結標本の1例.凍結の仕方によってしばしば下半分のような空胞変化が起こる.慶大中検佐藤原図).
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