技術講座 生化学
—step up編—ビタミンB12の測定
石黒 厚至
1
1株式会社LSIメディエンス メディカルソリューション推進部
pp.1294-1299
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206285
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Point
●ビタミンB12は,DNA合成系などに関与する補酵素として細胞の正常な成長・分化に必須の役割を果たしており,B12の欠乏は巨赤芽球性貧血をもたらす.また,B12欠乏は葉酸欠乏症状も伴うことから,原因鑑別のため,血中B12濃度測定が重要である.
●ビタミンB12測定は,B12と内因子が特異的に結合することを利用した競合的蛋白結合測定法(CPBA)に基づく.
●自動分析装置を使用する測定では,偶発的な検体サンプリングエラーにより誤データを生じることがある.機器の動作機構やエラー発生要因をよく理解しておくことが大切である.
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