今月の主題 ビタミンをめぐる臨床検査
技術解説
ビタミンB12の測定
田中 信夫
1,2
Nobuo TANAKA
1,2
1新潟県津南町立津南病院
2東京慈恵会医科大学青戸病院内科
キーワード:
バイオアッセイ
,
ラジオアッセイ
,
ビタミンB12欠乏症
,
高ビタミンB12血症
Keyword:
バイオアッセイ
,
ラジオアッセイ
,
ビタミンB12欠乏症
,
高ビタミンB12血症
pp.256-260
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901004
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ビタミンB12(B12)は造血ビタミンの一種として知られ,B12欠乏は骨髄造血細胞の核酸合成障害をきたし,巨赤芽球性貧血を発症する.
他方,急性骨髄性白血病(M2),急性前骨髄球性白血病(M3),慢性骨髄性白血病(CML),真性多血症(PV),および肝細胞障害時には,血中B12は異常高値を示し,それぞれの臨床診断に有意義である.
B12の測定は従来微生物学的定量法(バイオアッセイ)が使用されていたが,近年,アイソトープの臨床応用によりアイソトープ法(ラジオアッセイ)が普及し,その臨床的有用性が報告されているが,バイオアッセイはその感度が高く,なお捨てがたい方法として再認識されている.
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