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次世代プロテオミクス技術がもたらす個別化医療の新展開
吉岡 進
1,3
,
松本 雅記
1
,
中山 敬一
2
1九州大学生体防御医学研究所 トランスオミクス医学研究センター プロテオミクス分野
2九州大学生体防御医学研究所 細胞機能制御学部門 分子医科学分野
3株式会社LSIメディエンス メディカルソリューション推進部
pp.1186-1190
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206254
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はじめに
“オミクス(-omics)”という言葉を耳にしたことはあるだろうか.近年の分析技術の発展により,生命を構成する分子を網羅的に計測・研究する“オミクス”が,医学・生物学研究の世界を大きく変えようとしている.オミクスには遺伝子“ゲノミクス(genomics)”,蛋白質“プロテオミクス(proteomics)”,代謝産物“メタボロミクス(metabolomics)”などが存在し,特にプロテオミクス・メタボロミクス分野の発展には,近年の質量分析計の技術革新が大きく貢献している.本稿では,今後臨床検査分野にも導入が期待される質量分析計を用いたプロテオミクスに関し,その基本技術から医学応用について概説する.
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