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増刊号 血液形態アトラス
Ⅰ部 造血器悪性腫瘍
1章 急性白血病
1 急性骨髄性白血病最未分化型(AML-M0)
Acute myeloid leukemia with minimal differentiation(AML-M0)
田邉 久美子
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.850-851
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206139
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急性骨髄性白血病最未分化型(acute myeloid leukemia with minimal differentiation:AML-M0)は,血球の分化成熟が認められない芽球から成る白血病である.ミエロペルオキシダーゼ(myeloperoxidase:MPO)染色が陰性であるが,細胞表面マーカー検査にて骨髄系のマーカー(細胞質内MPO)が陽性となることで証明される1〜3).AML全体の3〜5%を占め,幼児や高齢者でやや多い傾向がある.AMLの中でも寛解率が低く,予後不良である.骨髄中の芽球の増殖により正常造血が障害され,貧血,血小板減少,好中球減少などが認められる4).末梢血では白血球数の異常高値を契機に診断されることも多い.
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