コーヒーブレイク
お酒について
M R
pp.1510
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205743
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お酒を飲むのは楽しい。小生は毎晩、ビールとウイスキーを飲んでいる。酒飲みのお客がみえたときは、ビール、ワイン、ウイスキーの順にお酒を勧めることにしている。アルコール分の薄いお酒から濃いお酒の方向がよく、逆の方向はよくない。たいていの酒飲みは、ビールそしてワイン止まりである。ワインを通り越してウイスキーまでいく人は、大酒飲みの部類に入ると思う。
英国留学中に行ったパブは楽しかった。ロンドンの研究所のすぐ近くにクイーンズエルムというパブがあり、毎週金曜日の夕方には必ず行った。「アパイントオブビタープリーズ」と言って注文するのが口癖になった。当時のパブはpublic barとsaloon barの二つに仕切られており、研究者は立飲みを主とする労働者階級の入る安いほうのpublic barへ集った。イギリス人は"ツマミ"は一切とらず、ただひたすらビールを飲み、ダーツをやっていた。時には研究所の仲間にビールをおごってもらった。イギリスのパブは世界一気楽にお酒の飲める所であると思う。その内容はかなり違うが、イギリスのパブに匹敵するものは、日本では「やきとりや」である。
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