けんさ質問箱
クラミジア検査は抗原,抗体の両方必要か
松本 明
1
,
I生
1川崎医大微生物学
pp.1547-1548
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205761
- 有料閲覧
- 文献概要
問 クラミジア感染症が多くなってきているので,臨床から検査をしてほしいといわれ,調べてみると抗原を検出する方法と抗体を検出する方法とがあるようですが,これは,抗原検出のみでは検出率が低く,抗体検査も必要ということなのでしょうか.日常検査としては両方法を併用して行うべきでしょうか.(新潟県・I生)
答 クラミジア属にはChlamydia trachomatis,C. psittaci,それにここ数年来TWAR株と呼ばれ,本年新たに種となったC. Pnewmoniaeの3種があります.C. trachomatisは眼疾や尿路性器感染症の,C. Psittaciはわが国では主としてペット鳥からの伝播によるオウム病の,C. Pneumoniaeはヒト・ヒト伝播による呼吸器疾患のそれぞれ原因菌であります.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.