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サンドイッチディスク
万代 恭嗣
1
1社会保険中央総合病院外科
pp.500
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4425900075
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サンドイッチディスク1)(高砂医科工業社製)は,腹腔鏡補助下手術において,腹壁小切開法と気腹法の随時移行を可能とする新しい器具です.本器具は小切開部腹壁を上下から密着圧迫し気密状態をつくるもので,直径7cmの2枚の円板をその中心で連結し,その間隔を適宜調節できる構造となっています(図1).腹腔内に装着する遠位側の円板は挿入時には半円状で,腹腔内に挿入後は手元操作で真円に戻し,ネジで上下の円板を近づけて小切開部を閉鎖し,気腹可能な状態とします(図2).
本器具の利点としては,小切開法と気腹法が迅速かつ簡便に随時移行可能な点が挙げられます.適宜気腹法に移行することにより,吊り上げ法では不十分となりがちな側方の視野を良好に得ることができ,より安全で確実な手術操作が可能となります.
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