おかしな検査データ
組織標本にみられた人工産物
奥本 隆
1
1奈良県立医科大学病院中央検査部
pp.579-582
発行日 1981年7月1日
Published Date 1981/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205347
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病理組織検査においては,成績が即ち診断になることが多いので,その根拠となる標本作製に当たっては,特に注意を要する.標本作製上の問題点として,種々の因子による人工産物が挙げられる.人工産物は技術の未熟さや注意力の足りなさなどによって起こることが多く,標本作製のあらゆる過程で生ずるものである.診断の妨げになるこれらの人工産物の主なものを図示するとともに,その原因と対策について述べる.
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