感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論
[4]感染症の免疫学的検査法
1)蛍光抗体法
5)酵素免疫法
畠野 靖子
1
1スペシアル レファレンス ラボラトリーウイルス部
pp.723-727
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205029
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1971年EngvallとPerlmannは酵素(アルカリホスファターゼ)標識抗体を用いて抗原を定量的に測定する方法を報告し,次いで抗体を測定する方法としてenzyme-linked immunosorbent assay(ELISA)を紹介した1).ELISA法は,放射性同位元素を用いたradioimmunoassay(RIA)に対し,特殊施設や特殊機器を必要とせず,検査時の危険な汚染を心配する必要もない.また感度的にもRIAに匹敵している点において,優れた方法といえる.
ここではELISAによる免疫グロブリンクラス別の抗体測定法の原理と操作法について例を挙げて述べてみたい.
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