免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際
9・血中薬物
③循環器疾患薬
西原 カズヨ
1
1東京大学医学部附属病院薬剤部
pp.894-897
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204637
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測定法の概要
循環器疾患薬の血中濃度測定に利用されている免疫測定法は,表に示したように多くの方法がある.特にジゴキシン,ジギトキシンは,濃度が低いために測定には種々のくふうがなされており,測定原理は他の薬物キットと同じであっても実際の測定では前処理操作などが必要である.循環器疾患薬の測定に広く利用されている免疫測定法は,表中に示したFPIAであるが,原理などは同じであるので「抗生物質」の項を参照されたい.しかし,ジゴキシンおよびジギトキシンの測定法では前処理が必要であるので,その操作法についてのみ記す.表中のHTEIAではB/F分離操作に興味深いものがあるが,実際の測定ではやや手間がかかるので省略する.そこで,本項ではすでに「抗てんかん薬」の項で記した測定法以外の方法(表中のACMIA,RPIA,ARIS)について紹介する.
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