特集 増える超高齢者への医療
超高齢者のケアのコツ
③呼吸器疾患―肺炎,肺癌
佐藤 厚子
1
,
畠山 愛子
1
,
佐々木 英忠
1
1秋田看護福祉大学
キーワード:
タナトリル(R)
,
シンメトレル(R)
,
グラマリール(R)
,
抑肝散
,
ロキソニン(R)
Keyword:
タナトリル(R)
,
シンメトレル(R)
,
グラマリール(R)
,
抑肝散
,
ロキソニン(R)
pp.118-119
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100227
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- 文献概要
不顕性誤嚥で生じる高齢者の肺炎
高齢者の肺炎の大部分は,不顕性誤嚥で生じる.肺炎の治療にユナシンS(R),またはメロペン(R),を用いるが,抗生物質とともに同時に起こっている不顕性誤嚥を予防するよう,タナトリル(R),およびシンメトレル(R),を併用することにより,肺炎を治療するための抗生物質の使用量は半分で済み,在院日数は2/3,費用も2/3に減らすことができる(表1).
タナトリル(R),は,口腔内と気管のサブスタンスPの分解酵素を阻害してサブスタンスPの濃度を上昇させ,不顕性誤嚥予防のための,嚥下反射と咳反射を正常に保つ働きがある.シンメトレル(R),は,ドーパミンの合成を促し,サブスタンスPの合成を促す.
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