免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際
8・ホルモン
H その他
②アンジオテンシンⅠ,Ⅱ
鈴木 洋通
1
1慶応義塾大学医学部内科
pp.880-882
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204632
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レニン-アンジオテンシン系
レニン-アンジオテンシン系は,血圧調節のみならず水・電解質代謝にも深く関与していることが知られている.この系では,肝臓で産生されるレニン基質が,腎臓で作られるレニンによりアンジオテンシンIになり,さらに肺に豊富にあるアンジオテンシンⅡ変換酵素により生物活性をもつアンジオテンシンⅡになる.一般にこの系を評価する際には,血漿レニン活性(PRA)がその指標として用いられてきた.臨床においては,PRAの測定のみで十分とする考えかたもあるが,他方では生物活性を有するアンジオテンシンⅡを直接測定しようという試みがなされている.
本稿ではアンジオテンシンIおよび現在筆者が行っているいくつかのアンジオテンシンⅡの測定について述べる.
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