免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際
5・ウイルス以外の感染症
④マイコプラズマ
巴山 顕次
1
1(株)スペシアルレファレンスラボラトリー
pp.738-740
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204581
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ヒトの呼吸器感染症の中で,上気道炎,気管支炎,肺炎を惹起させる病原体はMycoplasma pneumoniaeである.M. pneumoniaeの流行は1979〜80年,84〜85年であり,4〜5年の周期で地域的に流行が認められた.厚生省感染症サーベイランスの昭和60年度の異型肺炎の年間報告数は30,116人である.そして,この年の異型肺炎患者の罹患年齢は5〜9歳がもっとも多く43.7%,1〜4歳36.4%,10〜14歳12.0%,15歳以上5.7%,1歳未満2.2%の順になっている1).
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