今月の臨床 性感染症と母子感染─最新の診断と管理
母子感染
最新の管理法
3)トキソプラズマ
佐藤 孝洋
1
,
菅原 準一
1
,
八重樫 伸生
1
1東北大学医学部産婦人科
pp.93-98
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103248
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●トキソプラズマIgM抗体陽性の場合,抗体陽性が長期間持続するpersistent IgMの存在もあり,必ずしも急性感染とは診断できない.IgG avidityなどの追加検査を行い,慎重な感染時期の推定が必要となる.
●妊娠中の初感染妊婦に治療を行うと,顕性の先天感染を減少できる.
●感染経路として,加熱処理の不十分な肉の摂取や土いじり,海外旅行などがあり,感染予防として妊婦にこれらを回避するよう啓発することが重要である.
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