免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際
1・血漿蛋白
④CRP
笠原 和恵
1
1岡山済生会総合病院臨床検査科
pp.652-654
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204554
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
CRP(C-reactive protein;C反応性蛋白)は,炎症や組織の壊死などの病態で著しく増加し,その変動域は1,000〜10,000倍に及ぶことから,長い間沈降反応(毛細管混合法)により半定量値が求められてきた.近年,測定技術・測定器機の開発によって微量抗原検出法(non-isotopic)が確立し,CRPも定量化の方向にあるが,いずれの方法もすべての検体のCRP値を1回で測定できないのが隘路である.しかし,抗原過剰のチェック機構,あるいは自動再希釈,再測定を行う器機も登場した.近時,健常人血清CRPの動態や尿,髄液CRP値も注目を集めるようになった.以下,測定法の長短を中心に紹介する.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.